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貴方も出せる!ミックスボイスの出し方・練習法

この記事の所要時間: 93

こんにちは!新宿、高田馬場などでボイトレを教えているボイストレーナーの酒井です。
この記事では、当教室が最も重視しているミックスボイスを習得するまでのプロセスについて、図や音源も使いながら大まかに説明します。

「たまに聞くけど本当にミックスボイスってあるの?」「練習で出せる様になるの?」と思った事がある方向けに書きます。
記事の中に分からない言葉があった場合、ボイトレ用語集も参考にしてください。

そもそもミックスボイスって何?

ミックスボイスとは、地声と裏声を繋げて歌えている状態(または地声と裏声の中間の声その物)を指します。

このミックスボイスを使う事で、

  • 音域が広がる
  • ピッチがよくなる
  • スタミナが増える
  • 固い声や柔らかい声など、様々な声を出せる様になる

といったメリットがあります。

上に「様々な声が出せる様になる」と書いた様に、ミックスボイスと言ってもその声の幅は広いのですが、レベルの高いミックスボイスのアーティストの例を挙げると槇原敬之さん、スピッツの草野マサムネさん等がいます。

高音をあまり苦しそうにもならず、弱々しい裏声にもならず、太くしっかりと歌えているのが分かるでしょうか?これがミックスボイスです!

こうしたプロのアーティストの様に歌ってみたいけど、同じ様な声が出ない…という悩みを抱えている方は多いと思いますが、ミックスボイスを習得する事で多くの悩みを解決する事が出来ます!

※注意

  • 鼻に響かせて高音を出せばミックスボイス
  • 裏声を出してから響きを顔の前に持ってきたらミックスボイス
  • 喉を締めながら裏声を出せばミックスボイス

などと言う人もいますが、こうした指導をするトレーナーや、指導を受けた生徒は、鼻にかかってキンキンした声(俗に言うクロちゃん声、志村声)になっている事が多く、あまり勧められません。
勿論このやり方で理想の声が出るのなら、良いのですが…。

私が考えるミックスボイスとは、あくまで地声と裏声を繋げて歌えている発声状態であり、日々の練習で作り上げていくものです。
殆どの人にとっては「何か1つのコツを教えられただけでポンと出せる声」では無い事に注意してほしいと思います。

それでは、ここからはミックスボイス習得までのプロセスをレベル1~3に分けて解説していきます。

発声レベル1(男性の初心者に多い状態)

ミックスボイス 発声レベル1

地声=赤色裏声=青色で表しています。
濃い赤色の部分は、地声が詰まってしまって苦しい声になっているイメージです。
図の高音部分がぼやっとした青色になっているのは、しっかりとした裏声が出せず、息が漏れてスカスカになってしまう事を表しています。

歌の練習をした事が無い、裏声を出す機会が無い男性はこの状態の事が多いです。
歌える曲は歌謡曲、福山雅治さんの曲など、比較的低音域の曲に限られてしまいます。

このレベル1の状態では地声を高音まで持ち上げて歌ってしまう(張り上げてしまう)為、高音は詰まってしまうか、息が抜けすぎてしっかりした声が出ません。
地声で叫ぶ様に歌う事を続けていると喉を痛めたり、壊してしまったりするので非常に危険です。

※だからと言って地声を全く出さないと低音~中音が弱々しくなります。少なくともmid2E程度までは地声で出す意識も必要です。

この記事ではカラオケでの人気曲、秦基博さんの「ひまわりの約束」を例に説明していこうと思います。
歌いやすいイメージがあるかもしれませんが、裏声への切り替えがあったり、高い音域を使ったりするので、普通の男性が歌うには難しい曲です。

こちらが秦基博さんの原曲です。

発声レベル1の「ひまわりの約束」

ちょっと大げさにやってますが、

  • 高音は地声を持ち上げすぎていて潰れているか、スカスカの声に裏返っている
  • ずっと喉をガチガチに固めていてとにかく不安定で苦しそう

といった事が分かるでしょうか?
歌が上手いと言われる人や、プロの歌手などでこの発声レベルの人は殆どいないと思います。

では、初心者がプロの様な声に変わりたいならどうすればいいのか?

まず理解してほしい事は、実は歌手が「高い地声」を使って歌っている様に聞こえる部分があっても、必ず裏声(図で示した青色)の要素が入っているという事です。

これは歌手だけの話ではなく、声優・役者・芸人などが高い声や特徴的な声を出している時にも必ず裏声の要素が入っており、地声(赤色)の要素のみを伸ばそうと頑張っても、地声っぽい声で歌える音域が広がる事は少ないです。

※地声は地声でなるべく高くまで出せる様に練習するのは良い事です

ちなみに、喋り声に裏声要素が入っているな~と私が思う人の例を挙げると、堺雅人さん、ジャパネットたかたの高田社長、ダウンタウンの浜田雅功さんなどがいます。


少し探してみると、こんな動画が見つかりました(笑)
堺雅人さんが「うーふっふっふー」と笑っている所や、ウィスパーの声(関智一さんの声)が裏声です。

さて、話を戻しまして…。

発声レベル1の人の練習法

レベル1の人の練習法はとにかく裏声を鍛えていく事です!

裏声の練習には、例えばこんな声を出していきます。


自分の出しやすい高さで沢山出して頂きたいのですが、息が漏れすぎてスカスカの声になってしまわない様に注意してください。

他にもミッキーマウスの声、フクロウの声、もののけ姫の声などでも大丈夫です。



もののけ姫はとても高い音を使うので、低い部分を真似るだけでも十分です。

もし裏声が出せない、見つからない…という場合は喉周りがリラックス出来ていない事などが考えられますので、是非体験レッスンに来てみてください(宣伝)。

続いては、完全な初心者は脱したと言えるかもしれない発声レベル2です。

発声レベル2(裏声が鍛えられた状態)

ミックスボイス 発声レベル2

レベル1の人が裏声を鍛えてみるとこうなります。
スカスカではない裏声が出せる様になるとスタイルの幅が広がり、地声と高音をしっかり切り替えて歌う部分は違和感無く歌える様になっているかもしれませんし、地声をより高音側に持ち上げられる様になっているかもしれません。

発声レベル2の「ひまわりの約束」

先ほどの音源と比べてみると、

  • 「つらいのがどっちか」の裏声への切り替えがちゃんと出来ている
  • 高音は裏声で歌っていて、苦しそうではないが曲に合わない

といった事が分かります。

この様に、レベル2になっても地声と裏声の差がまだ大きい為にどこかでガクッと裏返ってしまうという問題があり、高い音域を楽に地声っぽく歌うという目的は達成出来ていません。

発声レベル2の人の練習法

ここから更にレベルアップするには、

  • 地声を裏声に近づけていく
  • 裏声を地声に近づけていく(裏声に芯を出す)
  • 地声と裏声を行き来して声が切り替わるポイントを埋める

といった練習が必要です。
例えばこんな練習です。

例1:地声→裏声に目立たずに切り替える練習

例2:裏声→地声に目立たずに切り替える練習

この2つの例では、地声と裏声を切り替えているのですが、音色が似ている為に、殆どの人はどこで切り替えているかは聞いていて分からないと思います。
リラックスしながら、地声と裏声に差が無くなる様に練習しましょう!

続いては、ちょっと壁が高いレベル3です。
ちなみに↑の練習が難しくないのであれば、貴方は既にレベル3に足を踏み入れています。

発声レベル3(地声と裏声が繋がった状態)

ミックスボイス 発声レベル3

地声と裏声が繋がり、歌うのに理想的な状態です。

ここまでくれば、ミックスボイスが出せていると言っていいでしょう。

  • 芯があって地声に聞こえても、実は楽に出ている高音
  • 裏声要素の入った柔らかい低音

などを使える様になります。

発声レベル3の「ひまわりの約束」

  • レベル2の音源では裏返っていた部分が、地声の様に聞こえる声で楽に歌えています。
  • 「つらいのがどっちか」の部分はあえて柔らかい声を使い、直前の声との差を出しています。

本当はもっと、感情を込めた様に歌った方が良いのですが、あくまで例として聞いてください。

発声レベル3の人の練習法

ここまでくれば発声はかなり整っているはずです。
更にミックスボイスの質を上げる為に練習を続けつつ、自分の好きなアーティストのスタイルを真似てみたり、ビブラートなどのテクニックの精度を上げてみたり…まだまだボイトレに終わりはありません!

終わりに…

以上です。
ミックスボイスについてのイメージは掴めましたか?
私も以前は全く高音が出ませんでしたが、今ではミックスボイスのおかげで大体の曲は歌える様になりました。
この記事はなるべく初心者の方にも分かりやすい様に書いたつもりですが、
発声の練習は独学ではとても難しいので、分からない事があればお気軽に問い合わせたり、是非体験レッスンに来てみてください!

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